「YahooPipes」モジュール日本語リファレンス

先頃始まったばかりの「YahooPipes」ですが、モジュールを中心にまとめてみました。なるべく公式の文書に沿っていますが、ニュアンスだから英語的なことはどうでもいい、という感じで分かりやすさを優先しています。英語の文章は苦手で「もえたん」しか読まないので…。

Sources

解説:入力元。既存の検索サービスかRSSを読ませて処理対象のソースにする。普通のサイトのRSSを入力するには「Fetch」を使う。

Yahoo! Search

Yahoo!サーチで検索します。検索結果をURLで絞り込めます。

Yahoo! Local

Yahoo!ローカルで検索します。検索結果を地域で絞り込めます。

Fetch

入力ボックスのURLからAtomRDFRSSフィードを(複数)取得します。

Google Base

Googleベースで検索します。検索結果を地域で絞り込めます。(「API Key」が必要)

Flickr

Flickrで画像イメージを検索します。キーワード、検索結果の数、地域範囲を設定できます。

User inputs

設定 説明
Name フォーム名(半角英数)
Prompt フォームの表題
Position(number) フォームの位置(整数)
Default 初期値
Debug 作成画面での入力値
URL Input

URL入力。

Number Input

数値入力。

Location Input

地域入力。

Text Input

文字入力。

Date Input

日付入力。

Operators

処理の操作。

For Each: Annotate

付加型For Each。囲みの中のサブモジュール、またはパイプ供給の、アイテム数ぶん繰り返し実行します。定義した属性名でアイテムを出力結果に付加します。どの値をサブモジュールに渡すか決められ、また他のモジュールからパイプで流せます。

For Each: Replace

置換型For Each。囲みの中のサブモジュール、またはパイプ供給の、アイテム数ぶん繰り返し実行します。オリジナルのアイテムに出力結果を置換します。どの値をサブモジュールに渡すか決められ、また他のモジュールからパイプで流せます。

Count

給送アイテムの数をカウントします。

Filter

定義したルールでフィルタリングします。(「Block」「Permit」「all」「any」でマッチ方法を選択。日本語未対応。)

Truncate

通過アイテムの数を制限します。

Content Analysis

供給アイテムのテキストを解析します。重要な単語・フレーズを見つけて、分析結果を含んだ「y:content_analysis」要素を追加します。

Sort

定義された規則とマッチするアイテムを昇順(ascending)・降順(descending)でソートします。

BabelFish

BabelFishでアイテムを別の言語に自動翻訳します。プルダウンメニューから、翻訳したい言語の組み合わせを選んでください。

Location Extractor

個々の供給アイテム内のテキストを解析して、アドレス、位置名、またはポピュラーなマップサービスURLを識別します。ロケーションを抽出すると、緯度・経度を含んだ「y:location」要素をアイテムに付加します。

Union

2つのパイプ出力を結合します。

Unique

アイテムの重複を取り除きます。

Url

URLBuilder
  • URLBuilder
    • Base
    • Path elements
    • Query parameters

入力フィールドの文字列をURLにビルドします。モジュールはキーと値のクエリ形式を自動的にパースします。この「URLビルダー」の出力を「Fetch」モジュールの入力ボックスに接続できます。またどの入力ボックスの値も、ユーザー入力モジュールからパイプで供給できます。*1

解説:「Path elements」がパスで「Query parameters」がクエリ。ベースやパスに入力した文字列の後ろに「/」が勝手に付くので、うまく動かないときは試しに「/」を削る。

String

String Concatenate

各フィールドの文字列を連結します。

Date

Date Formatter

別のモジュールから送られた文字列を日付の値としてフォーマットします。

My pipes

My pipes
  • Insert new pipe

解説:今まで作成したパイプをモジュールとして使うことができる。「Insert new pipe」したモジュールは「Open」を押すと下位モジュールタブへ移る。

補足:モジュールに共通する動作

  • +アイコンをクリックするとソースを追加できます。
  • ×アイコンをクリックするとソースを削除できます。
  • 入力ボックスの文字列は手動で入力するか、ユーザー入力モジュールからパイプで流し込めます。
  • (従って)他のモジュールの入力に、パイプで出力値を流し込めるタイプのモジュールもあります。
  • パイプ接続後、プルダウンメニューが動的更新して、中のカテゴリが追加されるものがあります。

付録・トラブルシューティング

  • Q.モジュールをパイプでつなげないことがあります。
    • A.型が違うものとは互換性がありません。例えば、Fetchモジュールの入力なら、URLを出力するものが対応します。
  • Q.ForEachコンテナに置けないモジュールがあります。
    • A.これもまた、全部のモジュールが互換性があるわけではありません。
  • Q.パイプが詰まって動かないときはどうしましょう。
    • A.腕まくりしてデバッガで漁ってください。最初は簡素なものから始めた方がいいでしょう。
  • Q.パイプの動作が変わってしまいました。
    • A.他人が公開しているパイプについては、コピペしておくと良いでしょう。
  • Q.私のフィードをパイプで使われたくないのですが。
    • A.1つめは、「Yahoo Pipes」のユーザエージェントをサーバの設定で弾くか、2つめは、メタタグで弾くか、3つめは、対応には数日掛かりますが、メールしてください。「robots.txt」は効きません。
  • Q.対応ブラウザは?
    • A.「Firefox」「IE7」「Webkit」「Safari」推奨。「Opera」は動かないようです。「Safari」は多少問題があります。「IE6」はトラブルがあります。
  • Q.利用するにはどうしたらいいですか。
    • A.「Pipes」はYahooの無料サービスです。まずYahooのアカウントを取得してください。

*1:この説明は「Web2.0スタイル」の部分などをかなり省略した