はてな村はいまだに暗黒の中世「●●●騎士団」時代……だとッ!?

概要

 お久しぶりです、 id:sirouto2 です。長い間ブログを更新できず、大変ごぶさたしておりました。はてな村の最近の動向が分からないので、リハビリをかねて「みんな元気にしてるかな?」と、ひさしぶりにはてブをのぞいてみました。

 すると、以下のようなエントリ(のブクマ)が目に飛び込んできました。ホッテントリに入っていて、記事執筆時点で 100 Users 以上のブクマがついています。

※注意:リンク先には(小学生レベルのですが)下ネタが含まれています
 はてなブックマーク - "ネットで●●●騎士団されると……"

 「 /人● _ ●人\ < わけがわからないよ」

「●●●騎士団」とは何か?

 この「●●●騎士団」という言葉、初見の人には「日本語壊れちゃあ〜う」といった感じで、さっぱり意味が分からないと思います。

 でも、私は思い出しました。脳裏に蘇ってきた。初出は知らないけど、昔のはてな村の隠語にあったような気がします。

 たしかその意味はおもに、女性ブロガーのエントリが炎上すると、集まってきて擁護コメントを書くファン的な男性、のことだったと思います。(要出典)←※*1

 炎上から守るから騎士団。でも原動力は下半身。だから「●●●騎士団」。

 あと、特定の女性に対してではなくて、フェミVSミソジニーみたいな文脈でも使われてた気もしますが、どちら側を騎士団と指していたのかは忘れました。あと特定女性擁護の用法とどっちが先にできた原義なのかも知らないです。

 でもね、ちょっとありえなくないですか? このネーミングセンス。典型的な「声に出して読み上げたくないネット用語」じゃないですか。

 たとえば電車の中で、スマホを見て「●●●騎士団ワロス」とか、ブツブツ言ってる人がいたらどう思うでしょう? あるいはもし、たまたま若い女性が「●●●騎士団」の文字を見てしまったら、自分を抱きしめてブルブル震えて、そっ閉じでしょ!

 まあ、「暴走族」を「珍走団」と呼ぼうみたいな感じで、女を追い回すのに必死な男をからかった意図のネタ呼称なんでしょうけど。

 それにしても、その言葉を自分が発する時点で、自分もすでにおかしくなってしまっている感じ。ニーチェの「深淵」をのぞくと自分もうんたらかんたら。

限界集落化するはてな村

 さて、こういう内輪ネタがホッテントリに上がって来るのは、はてな村の閉鎖性を表していて、10年前からぜんぜん変わらない。でも、ブクマではみんな知らない様子なので、フォロワーは世代交代してるんでしょう。コアメンバーの層は限界集落化してそうですけど。

 さきほどのブックマークを見ますと、ブクマ集団の先頭は村長こと id:kanose さん。そしてすぐ後に id:nekora さん。

 ちょっと脱線すると、nekoraさんは儲かっているらしいですが*2、こういう風にはてブに自サイト経由アフィを貼るのってSEOとして有効なんですかね?

 あと、最近はてブしてなかったので経緯はよく知りませんが、 id:y_arim さんとの対立は和解(?)したんですかね?*3 「いいよ! 来いよ! アフィを貼って!」 ……って感じ?

 そんなはてな村で大人気だった id:y_arim さんが、はてダを止めてしまわれたそうなのは残念ですね……。y_arimさんは去り、nekoraさんが残った。「最後はアフィが勝つ」?

 話を戻すと、そんな風にはてな村から人が去っていく中で、はてブの中心も村の人間関係からライフハック記事に移行していきました。「はてな村は衰退しました」みたいな感じだと思うんですが、どうでしょうか。

 しかし、2015年にもなってあいかわらず、「暗黒の中世●●●騎士団時代」なんですかねぇ、はてな村は。エヴァでは使徒襲来の年だというのに! 「2015年 ●●●騎士団 はてな村の旅」!

 「●●●騎士団」みたいな内輪ネタが、はたして村外部の人に通じるんでしょうかね?


 しかし、ここで……

「私も●●●騎士団欲しい」との声が

うしじまいい肉さんはTwitterを使っています

●●●の力に突き動かされ、(……)
インターネットの罵倒から(女性を)守りたいと思い、行動をする騎士達の事を言うらしい
いいやつらだな 私も●●●騎士団欲しい
※注*4

 あっ!? 美人コスプレイヤーのうしじまさんが言及してるぞ!*5

 急展開のどんでん返し! これはバズったな! 超局地的に! いいやつらだな!

 「2015年、やっと時代が●●●騎士団に追いついてきたかぁ……」(「地獄のミサワ」みたいなイメージで空を見上げて)

 ∩( ・ω・)∩ ●●●騎士団 ばんじゃーい

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*1:こんなのマジメに探したくないです

*2:http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/nekora/20121219/p1

*3:http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/y_arim/status/345526167337570306

*4:伏せ字とカッコ内は筆者の編集

*5:言葉に対してで、はてブにじゃないけど

国の借金は税金と同じで、国債を増やせば税金が増える

概要

 「国の借金が1000兆円」という話題があります。しかしネットでは、「国債は資産だから、むしろどんどん増やせばいい」という意見もあります。これは本当でしょうか? そこで、国債とは何か説明していきましょう。

主張

国債と税金は徴税のタイムラグに過ぎない

命題:国の財政は、税金と公債のどちらで払っても、負担という点では基本的に変わらない

 まず最初に、結論を一言でいえば、「国の借金」(国債などの公債)は、税金と同じです。

 だから、国債を増やすというのは、税金を増やすことと実質的に変わりません。上の記事で書いたように、どういう形であれ最終的には国民が負担します。

 国の借金(国債)は税金と同じ。借金が増えれば、(将来的な)税金も増えます。

 シンプルな話ですよね。税金にしろインフレにしろ、借金はいつか必ず清算されます。だから国民の負担という点では、国債と税金は変わりありません。

 国債と税金が違うのは払い方の違いです。負担という点では同じです。商品を買うのに、現金で買ってもクレジットやローンで買っても、結局は負担ですよね。

 公債というのは「予約された徴税の権利」、つまり税金のローンを分割払いするようなものです。国債が1000兆円あるなら、同じだけの税金または歳出カットが確定しています。

 だから、いま国の借金が1000兆円ということは、将来的に税金が1000兆円かかるということです。国民ひとりあたり約780万円の税金を払うことが確定しています。

 なお、税金ではなく紙幣を刷ってインフレにしても、資産転移による実質的なインフレ税であって負担は変わりません。消費税がイヤならインフレでも払えますが、負担という点では同じことです。

 「家庭内の借金のようなものだから問題ない」「バランスシートが釣り合っているから資産でもある」「お札を刷ればいくらでも返せる」などと、色々なことが言われていますが、結局はなんと言おうが借金は借金。

 公債の実体は税金の徴税タイミングのズレに過ぎないのに、なんとなく税金より軽いとか、それ自体に価値があるような錯覚を人は覚えます。しかし、理論上は税金との差や公債自体の価値はゼロです。

 「いくらでも税金を増やせ」という人はほとんどいませんが、「いくらでも国債を刷れ」という人はもっといます。「いくらでも紙幣を刷って国債を返せ」という人はそれよりもっとたくさんいるでしょう。しかし、これらは本質的には同じことなのです。

 借金や税金がいくら増えても大丈夫、と考える人はいないでしょう。でもなぜか、国債ならいくら増えても大丈夫だと錯覚してしまう人がいます。これが財政錯覚。

 「国債分の税金が浮く政策がある」と考えるのは、とても甘いと思います。もし、それができるなら、無限に国債を発行して、無税国家を実現すればよいでしょう。そんなうまい話はありません。

 紙幣と同じように、国債自体は財ではありません。使用価値がなく、交換価値しかありません。だから、財政規模や実体経済の成長に見合った分しか刷れません。

 国債はいくら刷っても大丈夫だ、というのはバブルの論理です。借金をしてでも土地や建物を買え。借金をしてでも株を買え。借金をしまくって膨らませたほうが儲かるんだ。しかし、現実にはどこかで破綻します。

 「国の財政は家計とは違うから大丈夫だ」などと言って、国の徴税権や通貨発行権を強調する話はよくあります。しかしそれは、いざとなれば国民から財産を没収すればいいと言っているに過ぎず、それでは国家は破綻しなくても国民が破綻します。

 「国債なら大丈夫」という論法は、「朝三暮四」の故事を思いださせます。公債三・税金四の割合で財政をまかなおうとすると反対が多い。そこでこれからは、公債四・税金三でまかなうことにしよう……。

リフレなど現在の政策との関係

 こんなことを言うと、「消費税増税を押し付けようとしているんだ!」などという声があるかもしれません。もちろん、税金は国民にとってイヤなものです。

 しかし、国債を押し付けられた時点で、あとはいつ払うかという税金のスケジュールの話でしかないのです。インフレで払うとしても、それは支払い方法の話でしかないのです。

 だから、そもそも国債をかんたんに増やしてはいけないのです。税金やインフレで支払う段階になってからではどうにもならない。

 増税がイヤなら歳出カットやインフレでもいいですが、どのみち国民の負担なのは変わりません。だから、かんたんに借金を増やしたらいけません。借りはよいよい、返すは怖い。

 重要なのは、目の前の税率や景気ではなく、長期的な財政再建構造改革なのです。

 たとえば、200兆円の公共投資というのは、200兆円の税金です。国債で払っても200兆円の税金と同じです。ひとりあたり150万円の負担になります。公共投資景気対策だろうが何だろうが、必ずそれが必要かどうかを判断しなければなりません。

 ただし、誤解されそうな点を断っておきます。ひとつ目は、インフレターゲット(リフレ)が成立するかどうかは状況によりますが、デフレから脱却するまでの短期的なリフレ政策は有効かもしれません。

 もしマイルドインフレが可能なら、リフレが一番いいとさえ思っています。でも、実際はリフレ派が考えているより実現が難しいです。また、それは財政赤字を削減するための手段であって、際限なく国の借金を増やすだけの方便にしたらダメだとも思っています。

 私自身、インタゲとかリフレに興味があって、経済学者の主張に目を通してきました。リフレはデフレギャップを埋めるまでの話で、インフレ達成後は別の政策が必要だというのは、まともなリフレ派自身も言っていることです。ネットではいつの間にか「借金はいくら増やしてもよい」という話になっていますが。

 もうひとつは、構造改革には傷みがともなうので、セーフティネットを整備することが非常に大事だと思います。私はセーフティネットが重要だと思いますが、それは構造改革セーフティネットか、どちらかの二択ではありません。

公債の中立命題についての補足

命題:国の財政は、税金と公債のどちらで払っても、負担という点では基本的に変わらない

 なお、議論を単純化するために、この命題の証明はしませんでした。これは経済学でいう「公債の中立命題」を元ネタに単純化したものです。

  公債の中立命題が成立するかどうかは、経済学者でも賛否が分かれています。複雑になるので細部には踏み込みませんが、この命題が成立するかどうかは、いろいろな条件が必要になります。

 たとえば、このテーゼをパッと見ると、公債は利払いがあるので、税金より公債のほうが支払いが膨らむのではないか、という単純な疑問が浮かぶかもしれません。

 これについては、元ネタのほうでは、国民は浮いた分の税金を将来の課税に備えて貯金するので、同じだけ利子が生じて打ち消す、というような説明になっています。

 しかし、現実の経済では、人間が経済合理的に行動するという前提も成立するとは限りません。それに、公債で払うと財政規律の低下や利払いによる財政硬直性、世代間格差が生じがちです。

 財政削減は官僚が反対、増税は国民が反対、という公共選択のメカニズムで、公債による財政赤字が選ばれがちです。現にバブル崩壊後、一貫して財政が悪化しています。

 だから、公債より税金で払ったほうが、長期的に財政が健全化する、と私は考えています。

 つまりじつは私自身、単純にこの命題を100パーセント信じているわけではありません。理論上は税金と公債の差はゼロですが、現実には公債に金融不安というマイナスのリスクがあると思います。

 現実の経済には資金繰りや破綻リスクというものがあります。現段階では財政が短期間に破綻するリスクはまだ低いと思いますが、けっしてゼロではありません。

 リフレ派の中でも、財政政策重視でケインジアン寄りのリフレ派は、財政出動をともなった公債にマクロ経済効果によるプラスの効果があると思っているふしがあります。しかし、公債の中立命題あるいは「合理的期待形成理論」が成立するなら、「非ケインズ効果」も生じます。

 一方、金融政策重視でマネタリスト寄りのリフレ派もいて、私がリフレもいいと思うというのはこちらに近いです。リフレが金融緩和だけでできれば一番いいですが、現実には金利上昇による国債価格の下落や利払いの上昇というリスクがあります。

 最後になって経済理論の細かい論点になってきましたが、詳細な議論は別の機会にゆずります。この記事で私がもっとも批判したいのは、「国の借金はむしろ財産だから、いくら増やしても問題ない」というレベルの話です。

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「国の借金 1000兆円」は、だれがどう返すのか?

概要

 よく、「国の借金が1000兆円」などと話題になります。しかしネットでは、「家庭内で借金しているようなものだから、返す必要がない」「むしろ、政府が国民に借りているのだ」「本来は国民の貯金や資産と言うべきだ」という意見もあります。これは本当なのでしょうか?

 そこで、「国の借金」というのは、そもそもだれがだれに借りていて、どうやって返す借金なのか、説明していきましょう。

主張

 まず断っておくと、「国の借金」に何をどこまで含めるかで、借金の額が変わるので、議論の余地はあります。国債だけで約1000兆円というのは、2022年に達するという推計ではあります。が、政府短期証券なども含めると、2012年末ですでに1000兆円近くあります。

 しかし、この記事のテーマは「だれが払うか」で、借金額の正確な算出が目的ではありません。「1000兆円」とか「ひとりあたり780万円」という言い方は、分かりやすくするための目安だと考えてください。単純な論点への反論なので、単純化した議論をします。

国債とは国の発行する債券です。

http://www.mof.go.jp/jgbs/summary/kokusai.html

国債は、国が発行し、利子及び元本の支払(償還)を行う債券です。

http://www.mof.go.jp/faq/jgbs/04aa.htm

 借金をしている国自身はどう説明しているのか。財務省のサイトを見てみましょう。それを見れば、「国の借金」に公債が含まれるのは確かなようです。

 国債は政府が発行する債券なのだから、日本政府が借り手なのは分かります。国債の所有者が貸し手なのも分かります。では、所有者は具体的にだれでしょうか?

 そこで、日本銀行が公開している資料*1を見ると、貸し手のほとんどが国内の金融機関です。

 たとえば、日本銀行、ゆうちょ銀行、その他の銀行、保険機関、年金機関などです。ただし、海外8%、個人2.5%の保有もあります。

 まとめると、「国の借金」が国債を指すとするなら、政府が国債の所有者に対して借りている債務のことです。現時点での主な所有者は国内の金融機関です。つまり、国が銀行などに借りています。

 そして、国債は法律*2に基づいて政府の財源となるので、国民が税金で払う義務を負います。

 したがって、実質的に国民の借金です。国の借金は国民の借金です。

 約1000兆円を1億2千7百万人で割れば、ひとりあたり約780万円。国民が銀行にひとりあたり780万円のローンを借りているようなものです。4人家族なら3120万円。住宅ローンが一軒分増えるくらいありますね。

 もちろん、国民ひとりひとりの課税額が違うので、実際の負担額は個々で違います。Aさんは500万円かもしれませんし、Bさんは1000万円かもしれません。また、耳をそろえて返すのではなく、返済は何十年にもわたることでしょう。歳出カット、増税、インフレ、と払い方もさまざまです。

 しかしともあれ、最終的に国民全体でそれだけお金を払うのは確実です。国の借金が1000兆円というのは、国民ひとりあたり780万円の借金があるということです。マスコミが伝えている通りの意味です。借金は借金です。

 まとめて、この記事のメインとなる主張を立てておきましょう。

主張:「国の借金」(国債などの公債)は、いかなる形であれ最終的には確実に国民が払う。よって、国の借金とは実質的に国民の借金である。国の借金が1000兆円なら、国民ひとりあたり約780万円の借金を抱えている。

(仮想)反論

 このテーゼに「当たり前じゃないか」とか「やっぱりそうだったのか」と思う人がいれば、「そんなはずはない」と反応する人もいると思います。後者の人に対して、ありそうな論点を想定して答えていきます。

反論:国の財政(国債)は破綻しない。

 国債が破綻しなかったのならば、約束通り支払われているはずです。これは先の主張に対する反論になりえません。

反論:逆に、政府が借金を踏み倒して、銀行に押し付ければいい。

 国債が破綻したのならば、銀行単体の資産では足りないので、銀行に預けている国民の預金で払うことになるでしょう。では、銀行に貯金がない人は問題ない? いや、年金や保険の機関も国債を買っていますから、国債を破綻させたら年金や保険も連動して破綻するでしょう。

 なお、ここでの論点は、破綻するかどうかではありません。破綻しようがしまいが、いつか払うものは払われるということです。

反論:「国の借金」とは政府の借金であって、国民の借金ではない。むしろ国民の貯金である。

 政府の借金は国民の借金でもあります。ただし、個人で国債を所有する国民がいます。この約3%分は貯金でもあると言えるでしょう*3

 しかし少なくとも、国債を持たない個人に債権の支払いはありません。97%の国債は、国民にとって貯金ではなく借金です。払うだけで、もらえません。

反論:
 国家の財政は個人の家計とは違う。「国の借金」はほとんど国内で消化されている。すると、国の借金は貯金でもあるから、国全体ではプラスマイナスゼロになる。

 これは家庭内の借金のようなものだ。あるいは、国民がひとりの場合を想定しよう。彼は国債の借り手であり貸し手でもあるので、ポケットの左右で国債と日銀券を移し替えるだけで、借金は帳消しになる。

 海外保有の8%をのぞき、92%は国全体で相殺されるというのはそうです。しかし、金融機関はプラスでも、個人の国民はマイナスです。つまり、均等に配分されません。

 家庭内で借りたお金は、国全体で相殺されます。しかし、消費者金融に借りても相殺されます。家庭と違って消費者金融に対して、借りた個人の視点では「借金は貯金でもある」とはなりません。払うだけで、もらえません。

 また、国民がひとりならたしかに帳消しになりますが、ふたりなら国債を多く持つほうの貯金であり、少ないほうの借金です。それを強制的に移し替えるのなら、たとえふたりでも財産没収であり破綻です。「国民ひとり」を前提にしたこのたとえ話は、子供だましのトリックではないですか。

反論:銀行は国民から預金という形で借金している。だから、「国民→政府→銀行→国民」という形でグルッと一周まわって、国債はパーになる。

 国債と預金は別です。国債を回収したときに、銀行から国民へは支払われません。銀行のところで止まります。金額の帳尻を合わせているだけであって、又貸しで連動しているわけではありません。780万円以上の預金がある個人は、プラスが残るというだけの話です。

反論:国全体の資産が何百兆、何千兆円とあるから、埋蔵金を支払いにあてればよい。

 「国全体の資産」については、じつにいろいろな額が提示されています。しかし、ネットで期待されているほどはありません。なぜか? まず、資産と負債を見合いにすると、額は少なくなります。

 国の資産のうち土地や建物などの場合は、額面通りに売れるか疑問です。またたとえば、道路や河川のように売りにくい資産があります。だから、現金化できる国の資産では足りないでしょう。

反論:足りないにしろ、支払いにあてれば、債務残高は減るだろう。

 もちろん減るでしょうが、そもそも政府の資産は国民の税金によって買われているはずです。だから、ひとりあたり780万円払うことに変わりありません。払った国民が過去世代ではありますが、将来的に資産の買い戻しが必要な場合は同じです。

反論:じゃあ、その国有の道路や河川なんかを有料化して、自動車や船舶から通行料を取ればいいじゃないか。あと建物をレンタルするとか。

 もし、建物や道や川を有料化したら、それは一種の税金です。商品コストに転化され、消費税のように作用するでしょう。

反論:国債の1000兆円に対応する1000兆円分の資産がないと、バランスシート的におかしい。そして、国債という負債が増えるほど、対応する資産も増えていくのだ。だから、どんどん増やせばいい。

 資産と負債が釣り合うのは、会計上の約束事に過ぎません。

 建設国債の場合、道路や橋がありますが、こういう建築物の多くは建設費の値段で売却できないでしょう。たとえば、これは国債ではなく年金の運用ですが、「グリーンピア」は建てるのに2000億円かかっても、売るのは50億円でした。

 赤字国債の場合、福祉や医療のサービスなど、ヒトに使われた分は回収できません。「臓器を売れ」などという取り立てでは困ります。将来の歳出カットでも債務を減らすことはできますが、結局は歳出カット分の税金で払っています。

 政府の国債残高と国民の金融資産も、べつに釣り合っているわけではなく、両者の差はどんどん近づいています。これから高齢者が預金を崩して生活費に使っていけば、国民の貯蓄はもっと減っていくでしょう。そして、国債を増やすことで国民の貯金も増えたりはしません。

反論:国家は永続的なので、借り換えによって支払いを先送りすればいい。

 国家が永続的だとすると、いくら先送りしても、必ず将来の世代が払うことになります。そうだとしても、100年も先送りすれば、少なくとも自分の代では払わなくても済むでしょうか?

 しかし、これは利払いのことをすっかり忘れています。現在の水準なら毎年10兆円の国債の利払いが生じます。元本の1000兆円は残ったままでも、100年で1000兆円を利息という形で支払うので同じです。この利息は国民ではなく、国債の所有者がもらいます。

 もちろん、100年というスパンに対して、これはいくらなんでも単純すぎる話です。今は低金利ですが、金利が上がれば利息はもっと増えます。10年後に利払いが20兆円に膨らんでいるという試算もあるようです。

反論:国(日銀)は通貨を発行できる。いざとなったらどんどん万札を刷ればよい。打ち出の小槌があるので、いくら借金しても困らない。

 カネを刷っただけでは、対応する商品=モノが増えません。モノに対してカネが多いので、カネの価値が下がっていきます。すなわち、通貨の発行が増えるとインフレになります。

 単純に考えて、インフレで物価を倍にして、借金の1000兆円を実質500兆円分に目減りさせたとします。しかし、国民の現金や貯金が1000兆円あったとすると、これも500兆円分に目減りします。しかももし、1200兆円なら600兆円が減ります。

 つまり、国がお金を刷っても、インフレ税という形で、結局は国民が払います。インフレ税ならタンス預金からでも、資産移転という形で取れるのです。

 タダより高いものはなし。経済にフリーランチ(ただ飯)なし。借金帳消しの上手い話はありません。あれば無税国家が実現できます。借金を作っておいて、だれも払わなくて済む方法などありえません。破綻でも税金でもインフレでも、必ずだれかがツケを払います。

反論:借金の額だけに注目しても意味がない。家計と違って国家経済レベルでの借金は「悪」ではない。100年前の明治の時代は、国家予算も国債も「億」の単位だった。貨幣単位と歩調を合わせて国債が増え続けるのは、歴史上の必然である。

 たしかに、借金の額「だけ」に注目しても意味はありませんが、GDPや国家予算など他の指数との比や年代比較、国際比較に注目することは意味があります。それが悪化していれば借金が増えている、という当たり前の事実は変わりません。

反論:インフレになれば好況になるので、税収増で払えばよい。

 インフレになるかどうか、好況になるかどうかはともかく、「だれが払うか」というテーマにおいては、税収で払うなら国民が払うことに変わりありません。収入になるはずだった分を払っています。増分で実質的に相殺しようという話であって、払わなくて済むわけではありません。

反論:海外に移住すれば関係ない。

 たしかに移住者にはあまり関係ないですが、海外に出て取れない人の分は国内から取るので、残った国民全体の負担は変わりません。ひとりあたりの額は780万円より増えますが、総額は変わりません。

 ところで、大企業や富裕層が海外に資産転移すると、今まで「日本全体ではプラスマイナスゼロ」としてきた論点が崩れてしまいます。これからは、海外に出るほど資産がない国内の人間が払い、その富が海外に流出していくというだけの話です。

反論:借金を認めて誰が得するんだよ! 悪いのは政治家(官僚/学者/銀行/富裕層/外国/……)だ!
 そんな風に財政危機論に誘導するとは、消費税増税財務省/反リフレ/反アベノミクス/……)の工作員だろう! 

 消費税を増税するとかしないとか、リフレやアベノミクスを支持するかどうか、といったことはこの記事のテーマではありません。増税しようとしまいと、歳出カットしようとしまいと、どの党や政治家を選ぼうと、借金のツケはいつか必ず払われるということがテーマです。

 それ以前に、国の借金が1000兆円あるとはどういう事態なのか、という基本的なことを押さえなければ、議論の前提が成立しないと思いました。

 また、検索によく引っかかる質問掲示板や掲示板のまとめブログでは、上の「反論」で示したような主張をよく見かけました。そこで、人々の将来リスクの見積もりを見誤らせるのではないかと思い、この記事を書いたのです。

 もし、払わなくてもいいと楽観的に考えていた人にはショックかもしれませんが、現実から目をそむけたら、積み上がった借金が消えてしまうわけでもありません。ツケを押し付けてきた政治を変える力も生まれません。

 結論として、大多数の国民にとって「国の借金」とは、文字通りの借金にほかなりません。

*1:資金循環 :日本銀行 Bank of Japan 2012年第4四半期の資金循環統計による。ただし、これは政府短期証券も含んでいる

*2:財政法や特例公債法

*3:また、銀行のような法人も「国民」と表現するなら貯金ですが

ポイントサイト「タメトク」紹介

概要

タメトク
※上画像をクリックするとサイトに移動します

 2012年9月3日、株式会社PR TIMESが運営するポイントサイト「ポイントちゃんねる.jp」が、「タメトク」としてリニューアルオープンしました。これにともない、会員へ総額 3,000万以上のポイント(300万円に相当)を還元するキャンペーンを実施中です。

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重力体感アトラクション「有明そらスタジオ」紹介

概要

そらスタジオとは、日本初の重力体感アトラクションイベントです!! (公式サイトの説明)

http://www.sorastudio.jp/about/index.html

 2012年7月14日から9月2日まで、東京・有明で開催されるアトラクションイベント「有明そらスタジオ」。ご家族や恋人、友人とご一緒に楽しめる夏の遊び場として、ふさわしいイベントです。その会場で実際にアトラクションを体験して参りましたので、ご紹介させていただきます。

詳細

 あいにく取材した日は小雨で、写真写りが悪いことをご容赦ください。しかし、混まずにたくさんのアトラクションを体験できて、個人的にはかえって良かったです。

 目玉となっている重力系のアトラクションを紹介していきます。まず、「ウォールクライマー」ですが、上写真のように、10メートルくらいの高さの人工壁が設置されています。

 そこを、自分の身ひとつで登っていきます。もちろん、落ちても大丈夫なように命綱は付いています。テレビのバラエティ番組でよくやっているので、一回は挑戦してみたいと思う方もおられると思います。

 私もそのひとりで、実際に登ってみました。重力方向の運動は日常でやらないので、とても新鮮な感覚でした。次にどこにどういう体勢でつかまればいいのかが重要になるので、意外とゲーム性があって判断力が要求されます。

 さらに、楽しめるのはこの日だけではなく、後でテレビや映画で壁を登るシーンがあったときに、自分で体験しているほうが感情移入して見られると思います。

 ちなみに、係員さんの話によると、手は支えるだけにして、足の力を使って登るのがコツだそうです。また、やはり子供は身軽で、制限時間内に2回も3回も登ってしまうそうです。

 その隣に「ブレイブジャンプ」があります。これは、やはり10メートルくらいの高さから、命綱一本で飛び降りるというものです。もちろん、命綱を付けているので、安全に着地できます。これはバンジージャンプと違って、伸びて戻る動作はなく、ブレーキが掛かりながら落ちる感じです。

 上写真中央、黄色いヘルメットを付けた人が落ちています。私も同じように挑戦しました。数秒で着地してしまいますが、めったに味わえない貴重な体験です。「清水の舞台から飛び降りる気持ち」を理解できた感じで、胆力が鍛えられたと思います。

 このイベントには、一般的な遊園地のようにジェットコースターなど、機械の動力を使った乗り物はありません。しかし、自分で能動的に楽しむので、ほかの遊園地などでは味わえない、独自の面白さがあります。

 たとえばこのアトラクションも下に落ちるだけですが、自信が得られるからでしょうか、想像以上に心がスッキリしました。「もうジェットコースターは乗り慣れちゃった」という人も、ぜひ挑戦してみて欲しいです。


 そのほかにも、ロープを使って鳥のように空中を移動する「ジップライン」や、トランポリンで数メートルもジャンプする「ハイパージャンパー」といったアトラクションを体験しました。

 アクション映画やゲームでは、そういうシチュエーションがよく出てきますが、自分が映画やゲームの主人公になったような気分が味わえます。やはり日常でやりませんから、やってみると想像以上に解放感があります。



 高いところは怖いという方でも、おとなしめのアトラクションも用意されているので楽しめます。上写真のように、上下方向も探索する「3D迷路」や、ウォールクライマーの縮小版「ミニボルダリング」など、まだまだご紹介しきれないアトラクションが用意されています。

 どのアトラクションも、安心・安全に最大限配慮しており、ほかでは体験できないものがそろっており、今までにない新感覚の遊園地となっています。また、座れる休憩所や、飲食所も用意されているので、一日じっくり楽しめます。とくに飲食コーナーでは、夏にふさわしい豪勢なバーベキューを味わえます。

 さて、このように数多くの驚きに満ちたアトラクションが待ち受けている「そらスタジオ」。この夏、ドキドキ、ワクワクを求めている人にオススメです。お子様は大喜びでしょうし、カップルはさらに仲良くなれるかも?

 開場時間、交通アクセス、料金など、くわしいイベントの情報は公式サイトに載っていますので、ご興味のあるかたは、ぜひチェックしてみてください。


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ニュースサイト「IRORIO(イロリオ)」紹介

概要


 WEBサービス「IRORIO(イロリオ)」をご紹介します。「イロリオ」とは、株式会社セカンドニュースが2012年5月23日にオープンした、ニュースを通じて井戸端会議ができるニュースサイトです。

詳細


【ロンドン】羊もびっくり!夏至の日にテムズ川南岸にストーンヘンジ現る!

 今回ご紹介する「イロリオ」は、国内外、とくに海外の旬なニュースを数多く取り上げています。

 たとえば、上の記事はその一例で、海外の自動車メーカの依頼から、「ストーンヘンジ」のレプリカを、アーティスト集団が制作したニュースです。「シティヘンジ」などと呼ばれる、この廃車を組み合わせたオブジェは、イギリス中を横断して展示される予定となっているそうです。

 「ストーンヘンジ」は有名なため見慣れていて、初見の衝撃が薄れてそういうものだと感じていました。が、「シティヘンジ」のレプリカを見たことで、レプリカ自体の珍しさだけでなく、本家のすごさも対比されて浮き彫りになっています。自動車のない時代に石を建てることの難しさや、そこまでして作ったことに込められた想いなど、いろいろ想像できます。

 そうしたニュースにコメントを投稿し、本サイトやtwitterFacebookmixiはてなブックマークなどを通じて、ほかのユーザとソーシャルに意見を共有できます。そのように、ニュースを読むだけでなく、そのニュースを通じて意見交換できる場を作っています。


 また、「人生シミュレーション」というゲーム性を備えています。上はスゴロク的な移動マップの画像です。同サイトにコメントを投稿するごとにサイコロが振られて、「仕事」「家庭」「趣味」などの経験値が溜まり、キャラクターを育成できます。

 さらに、さまざまなイベントが用意されていて、最初のうちはたとえば仕事なら「新規顧客の獲得」といったものですが、「出世」「結婚」「転職」など、ストーリー的につながっていきます。ボードゲーム的な育成要素を設けることで、ニュースを飽きずに投稿できるよう、工夫されているわけです。

 さて、ソーシャル的な交流要素と、ゲーム的な育成要素の両方を兼ね備えた「イロリオ」。ご興味のある方は、ぜひごアクセスください。


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プレスリリースサイト「キジネタ」紹介

概要

 WEBサービス「キジネタ」をご紹介します。「キジネタ」とは、株式会社 PR TIMESが2012年4月にオープンした、プレスリリースにオリジナル記事タイトルを付けて投稿する、無料サービスです。

詳細

 「プレスリリース」とは企業の広報資料です。新聞社や出版社など、報道機関の取材者(プレス)に対して発表(リリース)するために用いられます。私も、もっぱらゲーム関係ですが、公開前のプレスリリースを仕事で読むことがあります。

 今回ご紹介する「キジネタ」では、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」に発表されたプレスリリースを公開しています。そしてさらに、そのリリースにタイトルを付けて、twitterFacebookに投稿できます。

 本サービスの特徴のひとつとして、報道関係に対して発信するプレスリリースを公開しているため、ニュース記事になるよりも早く情報を見つけ、ユーザのフォロワーに発信できます。

 もうひとつの特徴として、プレスリリースに記事タイトルを付けることで、「賞」や「称号」を獲得し、新入社員を育てていく育成ゲームを楽しめます。

 私が感じた「キジネタ」の新しい点は、プレスリリースという情報媒体に、ソーシャルゲーム的な要素を加えたところです。

 「はてなブックマーク」のように、ソーシャルな情報サイトの先行例はすでにあります。が、プレスリリースというジャンルでのソーシャル化は珍しいでしょう。

 プレスリリースは報道資料であるため、情報の質が保たれています。このことはとくに、twitterFacebookを実名で利用しているようなユーザの方にとって、利点になると考えます。

 といいますのも、信用できない情報を流すと、自分の信用も落ちることがあるからです。匿名ならネタに走っても構わないでしょうが、実名だとそうもいかないでしょう。

 つまり、プレスリリースという情報媒体は、最近のSNSの実名化の流れに沿っています。twitterFacebookを自分専用の「メディア」にするためにも、ニュースサイトの情報源に直接アクセスするのは有効だと思います。

 そういうわけですので、ご興味のある方はぜひお試しください。


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